夫からのクリスマスプレゼント⑥

私は冷静になってよく考えて一つの結論を出した。

ひょっとすると夫は私へ渡すプレゼントを間違えたのではないだろうかと思えた。

そして私に渡してしまったプレゼントこそ他の人にあげる物だったとしたら、つじつまが合う気がした。

もしそうだとしたら、誰に渡す物だったのかが問題で、唯一分かっている事はMサイズの女性だと言う事だった。

因みに女性と言って思いつくのは、義母か妹くらいだが二人とも背も小さく細身な事もあり間違いなくSサイズだと推測できた。

しかしいくら考えても真相は分からずで、確信が持てなかった。

それでも、夫は何か私に隠しごとがあるのだけは間違いないと思った。

25日の日は土曜日で私は休みだった。

夫はいつも通り朝から仕事に向かった。

しかも昨日私が発見した紙袋を持っていた。

更に私に気付かれないようにするため、会社のロゴが入った大きめの紙袋の中にちゃんと入れていた。

夫の行動が気になったので探る事にした。

作戦は簡単なもので、上手くいくとは思わなかったが一か八かでやってみる事にした。

これまで夫の会社に電話した事なんて一度もなかったが、夜の9時頃に会社の近くまで行って直接電話してみた。

「もしもし、いつもお世話になっておりますTの妻ですが、主人をお願いしてもいいでしょうか?」
「こちらこそお世話になっております。僕はSと言いますが、Tさんの後輩です。えっと5分くらい前に帰りましたけど?」

「え?もうですか?」
「そうですね、いつもは遅くまでいますが、今日は早いですね」
「早い日もあるんですか?」
「月に何度かは9時くらいにはあがってますが?」
「そうですね。それなら主人の携帯に電話してみます」

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