夫からのクリスマスプレゼント⑧

そして私は12月の寒さ厳しい中外で待機した。

けれど10分も経たないうちに二人が店から出て来てくれた。

駅の方に歩いて行ったので、そのまま別れて家に向かうのかと思ったが甘かった。

駅の線路を渡り、駅の反対側にそのまま進んで歩いて行った先はラブホテル街だった。

そしてまさかと思って後をつけると、一番手前のラブホテルに何の躊躇も迷いもなく入っていった。

私はあまりにもあっさりと入っていった旦那を引きとめる時間などは無かった。

私はその場に立ち尽くしどうするか考えて、その場でひたすら待つ事にした。

今だから言えるが、ラブホ街の一角で一人で待つ状況など二度と味わいたくないと思った。

それに真冬という最悪の環境と虚しさなどで心身ともに冷え込んで翌日は40度の高熱を5年ぶりに味わう羽目になった。
更には、ラブホ街で女一人で立っていた私に声をかけてくる男性も何人かいた。

私は身売りの女だと完全に思われていたようで、断ると文句を吐き捨て怒った態度で去っていった。

最悪の状況だったのは言うまでもないが、これ以上は限界だと思い帰ろうかと考えていた時だった。

それはラブホに入ってから2時間ほどが経過した時でギリギリ終電に間に合うような時間に二人は腕を組んで出てきた。
私の心身は限界だったので、二人を見た瞬間今までに感じた事もないような怒りというか殺意すら抱いていた。

私は出てきた二人に躊躇なく声をかけた。
「こんばんは。こんな所で何してるんですか?」

「・・・あ・・・」

目の前の夫は泡でも噴きそうなくらい口を開けて言葉を出せいないような状態に陥っていた。。

「何してるんですか?こちらはどなた様ですか?」

「うっ・・・。え、えっと・・・」

完全に夫はテンパった状態だった。

一緒にいた女性は勘が鋭かったようでその場から立ち去ろうとした。

けれどすかさず私は女性の腕を掴んで引きとめた。
「すいませんが、あなたにもいてもらいますよ」
「・・・」

夫に目を向けて問いただした。

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