夫からのクリスマスプレゼント⑩

一応女性には連絡先を聞いて、免許証を確認して住所も控えてから返す事にした。

夫を引きつれて家に戻ると疲れ果ててしまった私はさっさとベッドに横になった。

浮気現場を目の当たりにする前までは、浮気してた場合を想定する度に許す事を考えていた。

しかし、もうそんな気は無くなっていた。

むしろ夫にもどうやったら私のような苦しみを味あわせてやれるかと考えていた。

そんな事を考えているうちに睡魔に負けて眠りについた。

夫はあの後どんな状況で何をしてたのかは知りたくもないが、私が朝起きてリビングに行くと既に起きていた。

何か言いたいような顔で私を見てきたが、無視して仕事に出かけた。

昨日のあの出来事が起こるまでは夫の事が大好きで疑う事すらしなかったが、今では顔も見たくなく話したくもなくなった。

夫の浮気は、たった一日でそれまでの生活を覆してしまうほどの衝撃を私に与えた。

こんなクリスマスプレゼントは予想もしていなかったうえに受け取りたくもなかったが災難は起こってしまった。

一応私にも浮気されてしまう原因があったのかと考えてはみたが、まだ新婚の状況で浮気した夫の方だけに全面的な否があるとしか考えられなかった。

浮気現場を目撃した日から3日が経つが、まだ一度も言葉を交わす事もない状況だった。

私はどうしていいか分からず許したい気持ちもどこかにあった。

一度気持ちを整理したくて私は仕事を休んで家でぼーっとしてみた。

浮気するような人間は一度じゃなく何度もするのだろうと思うと離婚すべきだとも思った。

それに夫をどうにか同じように苦しめてやろうと思ったが、夫に嫌な事を出来る私ではなく自分の甘さに腹が立った。

因みにまだ学生でほんとに何も知らなかった女性は許す事にした。

やはり夫が全て悪いのであって、ある意味あの女性も被害者なのかもしれないと思った。

仮にやり直しても普通に会話できるまで相当な時間がかかると思えた。

更には新婚なのにも関わらず、もう体の関係は持てないと思ったのだ。

私は片親で母親に育てられてきたが、その母親も2年前に若くして亡くしてしまっていた。

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