私は副社長のおもちゃ 第9話

「ところで、副社長は明日早いのでは?」
「あ~岸は早朝からだけど、俺は午後から合流だから」
「そうなんですね」
「ここから安西さんの家って近いの?」
「まぁ歩ける距離ですけど」
「じゃあ行こうか」
「は?もう帰宅された方がいいですよ。奥様だって待ってるんじゃ」
「妻はもう寝てるかな」
「でも、もう22時をまわってます。それに明日も仕事ですから」
「その必死な感じが笑えるし、意地悪したくなるんだよね」
「いい加減にして下さい。帰りますよ」
「岸もそういう姿に惚れたんだろうな。そんな相手が俺に感じてたんだっけ?」
「その話はもう終わりって約束したじゃないですか」
「そうだっけ。じゃあコーヒーでもいれてよ。じゃないと岸に・・・」
「本当今日限りですよ。コーヒーだけですし、約束は守って下さいよ。それに飲んだら帰って下さいよ」

(最悪だ。いや、私がしっかりしてればいいんだし、何も起こさせない)

なんでこの人には強く言えないんだろうと思った。

(あの笑顔で許せちゃうって言うか、いやいや許しちゃダメなのに)

「女性の一人暮らしの家に来るなんて学生ぶりかな」
「あまりジロジロ見ないでください」
「コーヒーよろしくな」

私がキッチンでコーヒーを作っていると、副社長が勝手にタンスの引き出しを開けていた。
「ちょっと何してるんですか。そこは下着・・・」
「すぐに顔が赤くなるんだな」
「コーヒーだけ飲んで帰るって言ったのに」
「ごめんごめんもうしないから、コーヒーよろしくね」

考え事をしながらキッチンにいたせいか、ふと気配に気付いた時には私の後ろに彼は移動していた。

後ろから抱きつくと、その手も同時に私の胸に回してきた。

「あっ。やめてください」

「岸はこの家には来た事あるの?」
「ありませんよ」
「ふ~ん。じゃあ下着が置いてあるとこ知らないんだ」
「そうですけど」
「明日教えてあげようかな」
「副社長。いい加減にして下さいよ」

副社長の手はこの前と同じように私の胸を揉みほぐした。

「アッ・・・」

こんな姿を先輩に見られたら。
でも、先輩の時だとこんなに熱くならないし、
それにこんなに気持ちいいなんて今まで知らなかった。
頭ではいけないと思っても身体が反応して完全に副社長のペースに。

その手は既に下に向かい、下着の中で上下に動いた。
「アッ・・・」

「ほらこんなに濡れてるけど、どうする?止める?」

私の腰は砕けそうだった。
岸先輩とだってセックスはしてたし、セックス嫌いな私でも嫌じゃなかった。
でも、こんなに心が激しく揺さぶられるような感じは味わった事もないし、
実はこれまで一度もイッたことはない。
気持ちいい?と言われれば演技もして声を出してみたり、
とにかく岸先輩の行為に答えていた。
でも副社長は違った。
声だって意識してないし抑えたくても勝手に出ちゃう。
それに、恥ずかしいけどもっとしてって思うほど。
こんな体験したことなかった。

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