私は副社長のおもちゃ 第16話

「岸が大阪なんて早く言ってくれれば良かったのに。これからは毎日会えるんだ」
「私どうかしてますね。結局副社長のいいなりですね」
「俺は強制してるつもりはないけど、君が望んでいるんじゃないの」
「そうかも知れませんね」

いつものように身体を寄せ合っていると、
ガチャガチャ、
ドアを開けようとする音。

私は机の下に隠れると、副社長がズボンをあげながらすがさずドアに駆け寄る。
ドアが開く。
「何だお前。なんか用か?」
「副社長。なんでここに?」
「俺は昨夜飲んだままここで仮眠してたんだ」
「そうでしたか。じゃあ別の会議室にします」
「なんか使う予定でも?」
「会議の資料作りでこんな朝から出勤ですよ」
「御苦労さんな」
「じゃあ隣の会議室にします」
「すまんな。俺はもう少し仮眠とらせてもらうよ」

心臓バクバク。
私ったらパンツも履いてない。
よかった見られずに済んで。
こんな恥ずかしい姿見られたら、
もうこの会社にいれないよ。

「おい、いつまでそんな姿でそこに隠れてるんだ」

「もうこの会議室では危険すぎます」
「むしろ、俺がここで仮眠してるとわかれば誰も来ないだろ」

「今日はもう」
「俺済ませてないし、これからだぞ」

隣の会議室に人が入る。
「副社長、隣に聞こえたら」
「お前のあえぎ声か?」
なんでこの人こういう時まで意地悪言うかな。
本当意地悪のセンスは抜群ね。

私の背後に回るなり、いつも以上に後ろから責めた。
「アッ」

私が声を出すように余計に責めた。
「お前より俺がもう駄目だ」

それから毎日のように早朝の会議室で飽きずにセックスした。

夏休みに入ると先輩が帰ってきて、二人で過ごせた。
ずるいけど、やっぱり先輩とは安心できる。
こんなに先輩に大事にされてるのにな。

「浩美。明日空いてるよね。副社長の家でバーベキューだから」
「行くの?」
「毎年参加してるから」
「そうなんだ。私も?」
「奥さんからお前も是非って」

会社の人も何人か参加していたからなんだかホッとした。
「えーと、浩美さんだったかな」
「うちの主人から最近よく聞くわよ」

何を?あの副社長何を言ってるの?
「浩美、副社長と良く会うのか?」
「最近会議でよくね」
「そうだったんだ」
「主人ほとんど家には戻らないんだけど、たまに帰ると職場の人の話ばかりするから」

そういうことね。

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