私は副社長のおもちゃ 第22話

バスタオルを巻いて浴室を飛び出すと目の前に、
「先輩・・・」

副社長は、
物音で起きたようだけど、
下着姿でまだ寝ボケてる。

「なんで副社長が」
「いや、違うの」
「浩美。何してたんだよ」

「岸。すまん」

ちょっと何なのあの人。
すまんだけじゃ余計誤解するじゃん。
「先輩違うの聞いて」
「副社長は下着だし、浩美もその格好で何を聞くんだよ」
「だからそうじゃなくて」
「ふざけんな」

どうしよ。
最悪だ。

ボコーン。

わ。殴った。
「待ってよ先輩」
「何がだよ」
「岸。違うんだよ」
「副社長、俺、許しませんからね」
「浩美、今夜俺の家に来い」

先輩行っちゃったし。
もう終わりかも。
とりあえず謝るしかないよね。
この人とは本当に終わりにしなくちゃ。

「副社長。もう私達終わりにしなくちゃですね」
「・・・」
「もう帰って下さい」
「岸はどうするんだ」
「私が上手く言い訳しときますから」
「できるのか?」
「すぐには信じてくれるかわからないけど。ですから副社長とはもう会えません」
「そっか」

先輩の家に行ったら何から話そう。
とにかく誤解を解かなくちゃ。

「浩美。副社長とはいつからだ?」
「え?先輩、誤解してる。本当に何もないから」
「信じられないよ」
「昨日だって先輩が帰った後にいきなり副社長から電話がなって」
「なんで浩美に電話があるんだよ」
「家の近くで飲んでてそれで。前にも家の近くでたまたま会ったから」
「それで何、飲みに行ったのか」
「行ってない。でも副社長が家に来た」
「なんで家にいれたんだよ」
「もう泥酔してて、玄関の前で倒れたから仕方なく家に」
「それで副社長とはやったんだろ」
「だから何もないってば」
「じゃあ何で服着てなかったんだよ」
「知らないよ。副社長はベッドに寝かせて、私はソファで寝たんだから」
「そのまま信じろって無理があるだろ」
「朝起こしても起きないから、仕方なく私はシャワーを浴びてたら先輩が」
「俺はどうしたらいいんだ」
「私を信じて」
「ほんとにそれだけか」
「何もないから」

私本当とんでもない人間だ。

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