私は副社長のおもちゃ 第23話

いつからこうなったんだろ。
先輩には申し訳ないけど、
こうするしかないよね。
先輩と別れるなんて嫌だもん。
もうあの人には会わないから許して先輩。

「浩美。俺はまだ信じきれないけど、お前とは別れない」
「ありがとう」
「それと、二度とどんな状況でも俺以外の男を家に入れるなよ」
「わかってる」

あれから2カ月か。
先輩とも付き合って二年になったな。
そろそろ結婚とか考えるべきだよね。
でも先輩まだ怒ってるみたいだし、当分ないかな。
副社長とは全く会わないけど、それでいいんだよね。

そろそろクリスマスだけど、先輩都合つくのかな。
たまには私がサプライズで予定たててみよかな。
「ねえ先輩。今年はクリスマス週末だけど、仕事入ってないよね」
「たぶんな」
「じゃあ、一緒に過ごせるね」
「そうだな」

さてと、少し高めのホテルを予約してワインも用意したし、
先輩が欲しがっていた時計も購入。
準備はオッケーだ。
あとは当日私が部屋に待機して、先輩にホテルまで来てもらおう。

「浩美。クリスマスはありがとうな」
「喜んでもらえてよかった」
「俺、嬉しかったよ」

クリスマスが終わってあっという間に新年か、
新年早々先輩は出張だし、
久しぶりに暇な週末だな。
明日も休みだし、DVDでも借りに行こっと。

「安西さん?」
「奥様。こんなところでどうされたんですか」
「この近くに知り合いのレストランがあってこれから行くとこよ」
「一人ですか」
「主人に送ってもらったの」
「そうでしたか」
「じゃあ、またね」

ビックリしたな。
奥さんとはあのバーベキュー以来だし。

「久しぶりだな」
「副社長」
「何だよ、そんなに嫌な顔するなよ」
「すいません。では失礼します」
「ちょっと待て。それが上司に対する態度か」
「やめてください」
「身体は俺を求めてないか?」
「失礼します」

「待てって。冗談だよ」

「手、離して下さい。奥様に見られたらまずいですよ」
「久しぶりなんだし、食事でも」
「結構です」

チュッ。

「こんな街中で何考えてるんですか」
「こうでもしないと素直にならないだろ」
「余計に怒りますけど」

この人何も変わってないや。
駄目駄目。この人にまた支配されたら次はない。

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